ん?
まだ生きているのか?
……う、う。
……ふむ、捨てられた『防人』のようだな。
おい、お前! 聞こえるか!?
う、うぅ……。
……お前は、まだ生きたいと思うか?
もし望むのなら、お前の命を助けてやることもできる。
そのかわり今日からお前の新しい雇い主は、
この俺だ。
……この取引に応じるなら、自分の名を名乗れ。
…………。
……Ch、Chro… …
ma。
Chromaか……。フッ。
よし! Chroma。全ては『世界樹』の導きだ。
…………。
今から遠くない未来――。
人類は汚染された大地から生き延び、
人類最後の安住の地
「浮遊大陸」で暮らしていた。
争いもなく、かつての文明を
取り戻しながら生活する人々達、
しかし、それは
「浮遊大陸」の存在を揺るがす、
「竜」の襲撃によって、
粉々に打ち砕かれてしまう。
人類はこの「竜」の襲撃を退けながらも、
この世界が生まれた謎を解き、
この世界を理想の未来へ
導くための選択に迫られる。
ん?
まだ生きているのか?
……う、う。
……ふむ、捨てられた『防人』のようだな。
おい、お前! 聞こえるか!?
う、うぅ……。
……お前は、まだ生きたいと思うか?
もし望むのなら、お前の命を助けてやることもできる。
そのかわり今日からお前の新しい雇い主は、
この俺だ。
……この取引に応じるなら、自分の名を名乗れ。
…………。
……Ch、Chro… …
ma。
Chromaか……。フッ。
よし! Chroma。全ては『世界樹』の導きだ。
…………。
いや……呪いかも、な……。
“『竜』を殺すために生きる事が、
俺の使命だと思うんだ。”
“『竜』が来たということは、
『アイツ』が
動き出したんだ
……。”
“僕は新「救世主」の
Newtである!”
SYMBIOGENESIS クリエイティブディレクター
豊田 洋輔 YOSUKE TOYODA
「新しいIPを生み出す……。」
社内外問わず、よく聞く言葉だ。
しかし、ここ10年、ゲーム業界、特に日本では、ほぼ新しいIPは生まれていない。
……それは、何故だろうか?
色々と考えられるが、事、クリエイティブだけの話をするなら、それは、ユーザーが興味を持ち続け、常に楽しみにしているような「新しい」コンテンツが生まれていない事に他ならない。それは、この「新しい」ブロックチェーンを使った「アート・エンターテインメント」領域でも同様で、ユーザーが面白いと思わない、興味が出ないようなコンテンツの運命は「死」のみだ……。
今回、この「SYMBIOGENESIS」で、ユーザーに常に興味を持ってもらうエンターテインメントを作るにあたって、僕が、まず考えた事は、興味を持ち続ける「世界」を作る事だった。それには、まず「世界観」……フワッとよく使う言葉をしっかり定義する事から始めた。
①「キャラ(動詞)」 ②「土地」 ③「歴史」……
この3つの「要素」が一体になって揃った場合を「世界観」と定義した。
(例:①「キャラ(動詞)」スパイ潜入する × ②土地「雪原の秘密基地」 × ③歴史「冷戦後」 ⇒ 「世界観」スパイのキャラが冷戦後の雪原基地に潜入する。)
このように、この3つの「要素」を揃えると、ユーザーは「何のコンテンツ」=どういう「世界」なのか?を、一発で理解でき、最初の興味のキッカケとして機能する。その機能した興味をいかに持続させるかが「IP」作りの次の課題となる。
その持続のために僕が出した答えは、作り上げた3つの「要素」を部分的に、そして意図的に削り、ユーザーに「世界」の「謎」を与える事だった。
「SYMBIOGENESIS」の「世界」は、①「キャラ(動詞)」②「土地」③「歴史」、3つの「要素」の文法で作られている。
だから、意味のない事項はほとんど存在しない。突き詰めれば、①「キャラ(動詞)」②「土地」③「歴史」が「世界観」を作り「結果」として存在する。
しかし、例えば③「歴史」を除くと……、完璧だった「世界観」は、突如、不完全な物となり、ユーザーにとっての「世界」の「謎」と生まれ変わるのだ。
「SYMBIOGENESIS」では、この3要素①「キャラ(動詞)」②「土地」③「歴史」をキャラが持っている物語を通して、バラバラの欠片として提示している。
ユーザーには、このバラバラの不完全な欠片を「謎」と定義して「考察」する事ができ、この「考察」するという行為を楽しんでもらえるように設計しているのだ。
これによって、ユーザーは、常に興味を持ち続け、常に楽しめるコンテンツとなるに違いないと考えたわけだ。これが、僕が、考えた「SYMBIOGENESIS」という新しい「IP」を生み出すための答えだった。
それは、まるで、ミケランジェロの「最後の審判」を、いまだに歴史学者達が研究するかのするように、ユーザーは歴史学者さながら、「SYMBIOGENESIS」の「世界」を「考察」し続けられるのだ。
アート由来のアイデアがハマった時は、新しい「IP」の「アート・エンターテインメント」には、ピッタリだと思った。
そして、この「SYMBIOGENESIS」は、全6章で構成されている。
章を追うごとに、キャラクターは増え、キャラクターが齎す、記憶、現在の情報だったりの物語の断片が増え続け……「世界」の「謎」は深まっていく。つまり、ユーザーは章を追うごとに、常に新しい「考察」の「要素」を得てより楽しめるようになる。
そして、更なる究極の「アート・エンターテインメント」して、僕たちは、この全6章の後に、「ワールド・ミッション」を用意している。これは、ユーザー参加型のイベントである。「考察」したこの世界は、断片あり「ヒント」だ。
「考察」を続けたユーザーたちは、このイベントに参加してもらい、この「世界」の運命を決めて貰う。なので、僕たち、制作陣もこの全く新しい「アート・エンターテインメント」の結末はわからないのだ……。
これは、「SYMBIOGENESIS」の意味通り、1つの有機体なるように一つの「結末」へ向かうように作られた仕組みである。
「考察」した「世界」の未来は、皆さんに委ねたいと思っている。
そして、それは全く新しい「体験」になる。僕たちも、ユーザーの皆さんと一緒にその新しい「体験」を楽しみたいと思っているのだ。
ここまでが、スクウェア・エニックスがお贈りする「NFTアート・エンターテインメント」「SYMBIOGENESIS」の仕組みの全貌である。
……皆さんには、是非、この「SYMBIOGENESIS」を楽しんでもらいたい。
開発は現在、最終局面を迎えている。ユーザーがより、Discordを通して「コミュニケーション」をとったり、「考察」できたり、「コミュニティ」の中で遊べる仕掛けを用意している所だ。リリースまで今しばらく待っていただきたい。
では、最後に、
全てのユーザーに「SYMBIOGENESIS」の選択を……!
(写真は自宅スタジオです。「SYMBIOGENESIS」はここで作っています。)